児童養護施設「すみれ寮」(静岡県浜松市)


SRSボクシングセッションへ!!

明日は静岡県浜松市にある児童養護施設「すみれ寮」へ
SRSボクシングセッションに行ってきます。




いつものように、合羽橋「川原商店」さんへおやつの買い出しです。


おばちゃん、いつもたくさんのおまけをありがとう!!




僕の教え子と丁寧におやつを詰めます。




1.2.3.4……ひとつも間違えないように、カウントしながら詰めます。


すみれ寮は、とても人数の少ない施設です。
このおやつをおみやげに、子ども達に会えるのを楽しみにしています。


明日は、朝5時から始動。
スタッフを迎えに行って、車で行きます。


それでは、またご報告します。


「社団法人 佐久青年会議所」講演(長野県佐久市)

去る 4月15日。
長野県の佐久市「社団法人 佐久青年会議所」で行われた
4月公開例会にて講演をさせていただきました。

長野県には、2001年にプライベートで行った以来、9年ぶり。
講演では初めてです。




講演のテーマは
「しっかり褒めて  きちんと叱る」


僕がSRSボクシングセッションで全国の児童養護施設へ訪れた時の経験談や、
職員の方から聞いた話などの実体験を基に、お話をさせていただきました。

こちらが真剣に伝えれば、子どもにも必ずきちんと伝わる。

そのことを、熱くお話させていただきました。




講演後、いつものように、ボクシングセッションの体験をしていただきます。
志願者の方々のミットを持ちました。





講演後に、こころの青空基金へ募金をいただきました。


会場の皆さまより、38.775円もの募金をいただきました。
ご協力誠にありがとうございます。




会場にはこんな小さな少年も。


僕の記事が記載された、「ボクシングマガジン」にサインを頼まれました。
とても懐かしくて、見入ってしまいました。





会場には、僕の中学校時代の同級生も駆けつけてくれました。

彼女は、ブログを見て、自ら来てくれたので、とても嬉しかったです。
メグ、ありがとう。


その後、懇談会で会議所の方々と食事をしながら、たくさん話をしました。




そして、これもどちらでも恒例となりつつある、腕相撲大会。


「我こそは」という方々と、たくさん組合いました。




女性の方も参戦。




つ、つえ~。




講演時間には出来なかった方も、ここでSRS。




社団法人 佐久青年会議所の皆さま、どうもありがとうございました。




青年会議所のある方が、こんな話をしてくださいました。

「僕は仕事をしながら、またこの社団法人佐久青年会議所を立ち上げるにあたり、
誰の後ろ盾もなく頑張ってきたと自負してきた。
しかし、坂本さんの話を聞いて、本当に何の後ろ盾のない人がいることを知った。
僕は自分が思ってきたことが甘かったのだと、思い知らされた」



と。



僕は、児童養護施設を退所し、親もなく自分たった一人で生きていこうとしている少年と接している。
実際にそうやって生きている子どもがいることを、お話しました。



まさか。



と思われる方もいるかもしれません。
児童養護施設を退所し、親元へ帰れない子どもは、たくさんいます。
彼らは、自分の力で生きていこうと頑張っています。



その限界が来るまで。



だから、その子ども達への自立支援が、とても大切だと思っています。
社団法人 佐久青年会議所の皆さま、この度は誠にありがとうございました。


翌日は、4月には珍しい大雪でした。


佐久青年会議所の理事長、小平博理事長様に
長野の名所へ連れていっていただきました。






神聖な白糸の滝。


とても自然の溢れた良いところでした。

また来たいです。


どうもありがとうございました。


児童養護施設「静岡ホーム」vol.2(静岡県)


ミット打ちが終わり、そろそろボクシングセッションも終わりに近づきました。

多い子どもで、6回ほどミット打ちをしました。

それぞれが、それぞれの思いを胸に刻みました。

恒例の魂の10発が終わり、これからもこのセッションを続けていってほしい、
という願いを込めて、ミットとグローブをプレゼントしました。






上級生は下級生のミットを持ってあげてな。
上級生のミットは先生方、お願いします‼



そしてお楽しみのひとつ、おやつタイム。





思いを込めて袋詰めしたおやつを、みんなにひとつずつ配ります。
ここで子ども達といろいろな話が出来るのが、とても楽しいです。
楽しい時間はあっという間ですね。



今回のボクシングセッションは、春休み中でした。
もうすぐ、入学式や新学期を迎える子ども達。

僕もそうだったけど、中学・高校へ入学するだとか、クラスが進級するだとか、
新しい環境へステップアップすることって、子どもながらにそれなりに緊張した。

ワクワク感と不安の入り混じった、独特な空気。
子ども達もそんな思いの中にいたのだろうか。

これから行く学校の話なんかを、いろいろ話してくれた。
だから、僕も語りかけました。

「新しい環境。新しい仲間。これからいろいろなことがあるだろう。
不安だし、問題にもぶつかるかもしれない。



とにかく、今。
今を頑張ってな。



頑張ったやつには、頑張った分だけ、必ずご褒美がくるんだよ。
今を熱く生きろ・・・・・・」   と。

うんうん。

と黙ってうなずく子ども。
しかしその眼には、力強さがあった。

帰る時間は近づいていた。
おやつタイムから、園内は自由時間だった。

恒例の



僕の「帰りたくない病」が発症していた。



スタッフがハラハラする中。
僕は園内をうろついていた。

ボクシングセッションをした体育館へ行ってみると、
さっき一緒だった女の子チームがドッチボールをやっていた。



「おう!」



と中に入ると
「あ!坂本さんだ~」と近づいてきた。

そしてあの言葉を言ってくれたんよ。



「また来てね!!」



こころの中で、ガッツポーズ。
この言葉が、僕の原動力です。




静岡ホームのみんな!!



また会おう‼‼


児童養護施設「静岡ホーム」vol.1(静岡県)


静岡県にある児童養護施設「静岡ホーム」で、SRSボクシングセッションをしてきました。




今回の協力メンバー。
左から)安保一成選手・滝光春選手・梶山友揮選手・矢吹敬選手・
坂本博之・中島吉謙・海老原一己・秋葉慶介

今回、静岡ホームへアポを取ってくれたのは、現役選手の矢吹敬選手でした。

矢吹選手はここ静岡ホームの出身で、
SRSボクシングセッションをやってほしいと僕に連絡をくれました。

初めての静岡県でのSRSボクシングセッションです。

僕たち東京スタッフ4名と、矢吹選手含め4名の静岡県で頑張っている現役選手が
今回のスタッフとなりました。






静岡ホームへ着くと、まず園からの計らいをいただき、みんなと昼食を食べました。


とても美味しいカレーライス。ごちそうさまでした!!

カメラマンスタッフのえびちゃんこと海老原一己(写真下・黒服)は、いつも写真を撮る側なので、なかなかこのように子どもたちとの写真がないのですが、今回、園の先生が撮ってくださいました。本人はとても喜んでいました。





昼食を食べ終わり、いよいよボクシングセッションです。



体育館では、大きな張り紙で迎えていただきました。





まずは準備体操から。





幼児さんから、高校生まで。



ワン・ツー・スリー・フォーと、シャドーボクシングを覚えてもらいます。





繰り返すうちに、徐々に息が合ってきます。





シャドーボクシングで身体を温めた後には、
元日本Sバンタム級チャンピオン中島吉謙のパンチを披露します。


「みんなは、中島のように
綺麗なフォームじゃなくていいんだ。
嬉しかったこと・悲しかったこと・怒ったこと。
そんな思いを、拳に乗せて打ってきてくれ!!」





さぁ~こいや~!!

ミット打ちのスタートです。




現役を引退してから、僕の活動にいろいろ協力してくれている秋葉。
SRSボクシングセッションへの参加も、今回で3度目となり、
みんなを引っ張っていってくれる存在だ。




静岡ホーム出身者の矢吹選手。SRS初参加ながらも、
園の子ども達とは馴染みの関係で、兄貴的存在であった。




矢吹選手と同ジム(駿河ボクシングジム)の安保選手。
僕らが到着する前から、子ども達と遊んで仲良しになっていた。




平石ボクシングジム所属、梶山選手。
彼はボクシングファンなら誰しも知っている“ユウジゴメス”選手に勝利し、
日本ランカー入りした実績があります。
今回はタイムキーパーとして、子ども達に囲まれながら参加してくれました。




駿河ボクシングジム所属、滝選手。
「坂本さんのこの活動に参加したかったんです」と言ってくれた彼。
笑顔を絶やさず頑張ってくれました。




途中から参加してくれた「TMC静岡ボクシングジム」前島正晃会長。
彼も僕の活動に協力してくれるのを楽しみにしていてくれたそうです。
これからも、よろしくお願いします!!




中島も、社会人として忙しい日々を送りながら、SRSの為に協力を惜しまない一員です。


ボクシングセッションは、スタッフも初参加のケースが多いです。
何故ならば、地方へ出向く場合は現地スタッフの協力が何より必要だから。

しかし、すべてのスタッフが「初めて」の状態では、さすがのボクシングセッションも成立しません。
そんな時、中島や秋葉のように何度も参加してくれるスタッフの力は、絶大なのです。

ミット打ちが始まると、まずは小さい子ども達が興味を持って集まります。
「やりたい、やりたい!!」という気持ちを全面に出すのは、幼児さんから小学生までが中心かな。

僕たちは、一人ひとりと向かい合って、コミュニケーションしていきます。
そんな中でも、参加したいけどできない子ども達の存在も、気になります。

静岡ホームでは、体育館の片隅に中学生くらいの女の子グループが遠巻きに見ている姿がありました。
気になったえびちゃんが、声を掛けます。

そして初めは恥ずかしそうに「いい」とか「いやだ」とか「疲れる」「だるい」とか言いながら、
グローブをつけて僕の前に立ちました。

だから僕は「やる前からなんで疲れるとかわかるんだよ。まずやってみな。
やってみて、だるかったら俺が謝るよ」と言うと、渋々ポテポテと打ってきました。

そんな状態で黙っている僕ではありません。


「そんなもんか?おまえの嬉しかったことは?
そんなもんか?おまえの怒ったことは?」

「もっと思い切り打ってこいよ!!」



するとみるみる、表情が変わっていきました。
驚くほどの力で、一発一発の重みが増していきます。


「お? お!!」


拳を受けながら、少女の変化に僕は揺さぶられました。
この子には、伝えたい思いがある。

言葉にはできない、伝えるに伝えられない思いがあると、感じました。

終わってみれば、その子の額には光る汗。

僕は話しかけます。


「どうだ?疲れたか?」

「ううん、すっきりした!!」


「そんなに汗かいたのに、疲れなかったのかい?」
「うん。」と、とびっきりな笑顔を見せてくれた。



おまえの気持は受け止めたぞ。



そう。



それがSRS。。。。。。



次回に続く。


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