シャドーボクシングを終えて、ミット打ち。
まずは日本タイトル防衛記録保持者、リック吉村のスピーディーなコンビネーションを披露し、
子ども達のどよめきが起こった。
「世界チャンピオンみたーい!!」
「ボクシングみたーい!!」
と、かわいい発言も飛んでいた(笑)
リックはグローブをつけると、真剣な表情に変わり、受ける僕も真剣になった。
現役選手のミットを日々持っているが、リックの放つパンチには自信がみなぎっているのを感じた。
さぁ、子ども達の出番だ。
思い切り打ってこいよ!!
ミット打ちも後半に差し掛かった頃、
カメラマンのえびちゃんが「この子打ちたそうにしているんですよね~」と
ある女の子を連れてきた。
恥ずかしそうに、近づいてきたその子に「1回でいいからやってごらん」と声を掛けた。
グローブを付けたその子に
「嬉しかったこと、悲しかったこと、怒ったことを拳に込めて打ってごらん」と言うと、
最初は照れ笑いをしながら打ってきたのだが、
「今までの嬉しかったことはそんなもんか?」と声を掛けていくうちに、
だんだん目の輝きが増し、力強いパンチになっていく。
1R終わると、「次は悲しかったことを思い出して打つよ」と、言ってくれた。
彼女は計6回もやってくれた。
1回ごとに、さまざまな思いを思い出しながら。
これがSkyhighRingS~SRS~ボクシングセッションの大きな魅力ではないだろうか。
言葉ではなく、拳で伝え、受け止める。
お互いのコミュニケーションが、自然と深まっていくのです。
この活動を続けていると、しみじみ感じることである。
いよいよ、メインイベント。
16年ぶり。
リック吉村との再戦。
次回へ。