2月3日。
長く企画構想をあたためて来た、日本ボクシングコミッション(JBC)の働きにより、
ボクシング界から社会貢献を、という活動のはじまりとして、
「浪速少年院」で講演とSRSボクシングセッションをさせていただきました。
少年院での講演は、僕自身は2度目となります。
更正が必要な子ども達。
人には必ず『正』と『負』がある。
この子達は、『負』の部分が大きく出てしまい、ここにいるのだと僕は思う。
この『負』の部分を、『正』へ方向転換出来たなら。
それは間違いなく、大きな力となるはずである。
更正施設を出た後にも、似たような間違いを犯し、また少年院へ舞い戻る子どももいる。
また、さらに大きな犯罪を犯してしまう子どももいる。
それは何故か?
『正』が『負』に負けてしまったからではないか。
では、どうしたら『正』の部分を広められるのか?
やはりその子どもに関わる大人が、
いかに受け入れてあげられるか。
それが大きいのではないかと、僕は感じます。
「受け入れられる経験」とは、自分の存在を認めて貰える、ということだと思います。
まず身近な大人が、その子の存在を。
その子の気持ちを。
受け止めてあげてほしい。
わがままを聞いてやる、ということじゃない。
こころの内側に、耳を傾けてやる。
それがSRSだと僕は思っています。
今回、僕の推薦でもう一人の元ボクサーを連れて行きました。
「川嵜タツキ」
彼は、自身が少年院へ入っていた経験や、暴力団員であった経験がある。
タツキが自身の体験を子ども達に話し、
『負』から『正』へ転換していった経緯を実体験を元に話すことは、
この子ども達にとって大きな影響を与えることができると思ったからである。
少年院の子ども達との時間は、3時間あまり。
その時間でどれくらい子ども達のこころに触れられたかは、わからない。
しかし、僕もタツキも、熱く・熱く語ってきました。
今回、このような貴重な機会を作ってくださった、JBC関係者の皆様、
浪速少年院の職員の皆様に、心から感謝致します。
左から)
中山喜治様(JBC関西地区事務局長)・坂本博之・秋田明生様(浪速少年院長)・
川嵜タツキ・安河内剛様(JBC事務局長)
これからも、大きくこの輪を広められればと思っています。
2月4日の読売新聞夕刊に、今回のことを記事にしていただきました。
良かったら読んでみてください。
http://osaka.yomiuri.co.jp/sports/other-games/20100204-OYO8T00841.htm