児童養護施設「クリスマス・ヴィレッジ」(東京都足立区)


秋葉の引退記念として、試合の応援にきてくれたクリスマス・ヴィレッジへ、
SRSボクシングセッションへ行ってきました。

皆忙しく、なかなかスケジュール調整が難しく……おやつ詰めは前日に行いました。


今回はクリスマス前だったので、おやつも少々クリスマスっぽく。
1種類でも間違わないように。

そして綺麗に詰めるように……と、丁寧に入れていくので、みんな集中していました。



翌日。

いざ、子ども達の元へ!!


「みんなの声援があったから、頑張れた。ありがとう」

と話しました。


思いを拳に乗せて打ってくる子ども達。
それを受け止める僕達。

それがSRS……。


ある中学生。

ミット打ちは一人2分。

交代していく。

彼は、何度もグローブをつけた。

自分の番が回ってくるまで、シャドーをしていた。

僕はミットを持ちながら、彼がそうしているのに気付いた。

ミットを受けるとき、必ず僕が声を掛けること。


「嬉しかったこと、悲しかったこと、
そして何より怒り。怒ったことを、
思い切り打ち込んでこい!!」


彼はその時、一度手を止めて拳を握り締め、
みるみる険しい表情で身体を丸め、


「う~~~~~~お~~~~!!」


と声を挙げながら、
さまざまな思いを身体中にみなぎらせる。

その姿は、身体から炎が上がるようであった。

たくさんたくさん、抱え込んでいるのだと、僕は感じた。

その拳を受ける僕らも、同じくらいの熱を発し続けるんだ。

なかなかこれは、すぐに出来ることではないと思う。

たくさんの子ども達とふれあってきたから、感じることが出来るようになった。


険しい表情の彼が、
ボクシングセッション後には、
希望に満ちた表情に変わっている。


そんな様子を見ることが出来て、今回のセッションも実りあるものとなった。


人肌の温かさが、なにより人のこころを癒すことを僕は知っている。

僕もその体温を感じながら、すごく癒される。

こんなセッションを続けていくことが出来て、本当に幸せだと思う。

これも、こころの青空基金へ支援してくださっている皆様のおかげです。

この場を借りて、こころより御礼申し上げます。


クリスマスヴィレッジのみんな、また会おう!!


P.S.


SRS初参加のコウジと、おやつ詰めの後に近くの真鍋ボクシングジムで手合わせ。

はじめは、翌日のSRSの予行練習ということで、軽くやるつもりだった。

次第にコウジがジャンバーを脱ぎ、僕はTシャツを脱ぎ。

「お前の12連続KOをした時の思いはそんなもんか!!」

「チャンピオン何度防衛したんだ?


「6度です!!」


「もっとこい!!!!!!!!!!!
そんなんじゃない!!!
もっともっとだ!!!!!」


どんどん熱くなる僕らを、ジムの人たちは、ただただ見つめていました。。。

おしまい。