児童養護施設「静岡ホーム」vol.2(静岡県)


ミット打ちが終わり、そろそろボクシングセッションも終わりに近づきました。

多い子どもで、6回ほどミット打ちをしました。

それぞれが、それぞれの思いを胸に刻みました。

恒例の魂の10発が終わり、これからもこのセッションを続けていってほしい、
という願いを込めて、ミットとグローブをプレゼントしました。


そしてお楽しみのひとつ、おやつタイム。


思いを込めて袋詰めしたおやつを、みんなにひとつずつ配ります。
ここで子ども達といろいろな話が出来るのが、とても楽しいです。
楽しい時間はあっという間ですね。



今回のボクシングセッションは、春休み中でした。
もうすぐ、入学式や新学期を迎える子ども達。

僕もそうだったけど、中学・高校へ入学するだとか、クラスが進級するだとか、
新しい環境へステップアップすることって、子どもながらにそれなりに緊張した。

ワクワク感と不安の入り混じった、独特な空気。
子ども達もそんな思いの中にいたのだろうか。

これから行く学校の話なんかを、いろいろ話してくれた。
だから、僕も語りかけました。

「新しい環境。新しい仲間。これからいろいろなことがあるだろう。
不安だし、問題にもぶつかるかもしれない。



とにかく、今。
今を頑張ってな。




頑張ったやつには、頑張った分だけ、必ずご褒美がくるんだよ。
今を熱く生きろ・・・・・・」   と。

うんうん。

と黙ってうなずく子ども。
しかしその眼には、力強さがあった。

帰る時間は近づいていた。
おやつタイムから、園内は自由時間だった。

恒例の



僕の「帰りたくない病」が発症していた。



スタッフがハラハラする中。
僕は園内をうろついていた。

ボクシングセッションをした体育館へ行ってみると、
さっき一緒だった女の子チームがドッチボールをやっていた。



「おう!」



と中に入ると
「あ!坂本さんだ~」と近づいてきた。

そしてあの言葉を言ってくれたんよ。



「また来てね!!」




こころの中で、ガッツポーズ。
この言葉が、僕の原動力です。


静岡ホームのみんな!!



また会おう‼‼