ボクシングセッションを終えたら、もうひとつのお楽しみ。
この日に帰らなければならないので、飛行機の時間ギリギリまで一緒に遊んだ。
僕はつい、時間を忘れて夢中になるので、周りのスタッフはハラハラするらしい。
帰りのとき。
いつも僕らは車から子ども達が見えなくなるまで、手を振って別れる。
この日も、園の窓から最後まで手を振ってくれていた子ども達がいたから。
また来るからな~と、約束をしながら。
聖園天使園でも、ひとつの輪が広まった。
セッション後に、職員の方よりある少年に対してのエピソードをお聞きしました。
「最近壁にぶつかり気味で、積極性のなかった子だったが、
自分からグローブを着けて何度もミット打ちをしていた。その姿が嬉しかった」と。
その子なりに感じてくれたことがあったんだと思うと、本当に嬉しいです。
とてもいい時間をありがとうございました。
後日、嵯峨悦子園長先生より、お手紙をいただきました。
一部をご紹介させていただきます。
「先日は、聖園天使園の子ども達のために来園してくださり、ありがとうございました。
子ども達の本当に満足そうな笑顔は、私達だけでは導き出せない、貴重なものでした。
昨日のボクシングセッションを通し、
子ども達は自分の内なる心を見つめることが出来たような気がします。
どの子も、当日いなかった職員を見つけては
「きのうね・・・」と坂本様達の話題がはなれません。」
いままで訪問したどの施設からも、子ども達や先生方からお手紙をいただきます。
いずれも大切に読ませていただいています。
SRSボクシングセッションは、ひとつのきっかけに過ぎません。
側にいる子どもを近くの大人が守る。
弱いものを強いものが守る。
支えあい、思いやれる関係。
当たり前だった人情が、希薄になっている昨今。
それを思い出していこうっていう、きっかけになってくれればと思ってます。